今回は、証券口座は「一般口座と特定口座のどちらを選べばよいか?」 について解説します。
今の日本では、先行きの不透明感、将来への不安から、投資への関心がますます高まっています。
投資をするには、証券口座の開設が必要です。
投資商品は、数千の規模があり、また種類も大変多岐に渡ります。
どの投資商品を買うにせよ、まずは証券口座の開設をするところからはじまります。
今回は、証券口座を開設をするのに、知っておかなければならない口座の種類についても、ざっくりと説明しようと思います。
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目次
証券口座の種類
証券口座は、大別すると5つあります。
- 一般口座
- 特定口座(源泉徴収あり)
- 特定口座(源泉徴収なし)
- 一般NISA口座
- つみたてNISA口座
です。
なぜ、口座の種類は多くあるのか?
それは、税法上の理由です。
投資については、利益の約20%の課税がかかります。
所得以外で収入が発生した場合は、本来確定申告が必要となります。
正確には、所得以外の収入が20万円以下の場合、所得税においての確定申告は不要になりますが、それでも住民税は、自分で申告し納税をしなければなりません。
納税を自分でおこなうかどうかで、口座の種類は大別されています。
初めて投資商品を買うときには、まず一般口座か、特定口座を選択します。
一般口座とは
投資での売買損益を自分で算出し、確定申告をおこなう口座です。
自分で年間の取引内容から売買損益を算出し、且つ、確定申告をおこなう必要があります。
保有している投資商品が少ないとしても、初心者には難易度は高い口座といえます。
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特定口座(源泉徴収あり)とは
投資での売買損益の算出は、証券会社がおこなってくれます。
1年の売買損益をまとめた、「年間取引報告書」を証券会社が作成します。
確定申告は、不要です。
証券会社が代行し納税をしてくれます。
税務処理は証券会社に、すべてお任せという口座になります。
特定口座(源泉徴収なし)とは
「年間取引報告書」は、証券会社が作成してくれます。
ただし、確定申告が必要です。
「年間取引報告書」をもとに自分で、確定申告をおこなう口座になります。
特定口座(源泉徴収あり)が無難な理由
大半の人は、特定口座(源泉徴収あり)を選択することになると思います。
そもそも、売買益が20万に満たないので、確定申告自体が不要、といったケースを除けば、まず特定口座(源泉徴収あり)で問題ありません。
ちなみに売買益が、20万円以下では所得税においての確定申告は不要になりますが、実は、本来住民税の納税は申告する必要があります。
その意味からも、初めて投資をする方は、手間の全くかからない特定口座(源泉徴収あり)が無難だと思います。
なお、あとから、源泉徴収あり⇔なしの変更は可能です。
また、一般口座⇔特定口座については、変更すること自体は可能ですが、保有する投資商品の移管はできません。
他行の特定口座⇔特定口座への移管はできますが、同様に、一般口座⇔特定口座の移管はできません。
NISA口座とは?
NISA口座とは、「少額投資非課税制度」を適用した口座です。
一般口座、特定口座の選択とは別で、NISA口座は開設することになります。
NISAには、「一般NISA口座」と、「つみたてNISA口座」の2つがあります。
NISAの特徴は、投資で得た利益が非課税になることです。
非課税なので、おトクなことはもちろん、確定申告も非課税ゆえに不要です。
なお、「一般NISA口座」と、「つみたてNISA口座」の併用はできません。
どちらか、一つを選択することになります。
NISAをはじめるということであれば、証券会社にまず口座を開設し、そのあとNISA口座を開設することになります。
証券口座の開設には、10日~2週間、その後、NISA口座の開設には10日ほどかかります。
証券会社にもよりますが、NISA口座の開設までは、おおよそ1ヶ月弱はかかることになります。
一般NISA口座と、つみたてNISA口座の違い
2つの違いは、年間に取引できる上限額と、非課税になる期間です。
- 一般NISA
(年間取引上限額 120万円)
(非課税期間 5年) - つみたてNISA
(年間取引上限額40万円)
(非課税期間 20年)
年間120万円を投資に使うのかどうか、またどの投資商品を購入するのかで、一般NISA口座にするか、つみたてNISAにするかは変わると思います。
例えば、私の場合、そもそも年間120万円を投資に回すだけの余剰はありません、、
そして、最低でも10年以上保有して、利益感がでてくる可能性の高いインデックスファンドを購入していますので、つみたてNISA口座を開設しています。
↓ つみたてNISAについて、更に解説しています。
まとめ
- はじめて証券口座を開設するなら、特定口座(源泉徴収あり)が、無難です。
- なぜなら、確定申告不要で証券会社に税務処理を、すべてお任せできるからです。
- 証券口座を開設したあとに、NISA口座の開設をします。
- NISAには、「一般NISA口座」と、「つみたてNISA口座」の2つがあります。
- 「一般NISA」と、「つみたてNISA」どちらがよいかは、その人の投資にかける金額、長期でみるのか短期でみるのかで、変わります。
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