言わずもがな、細野晴臣の功績、スゴさはここでは語りつくせるものではありません。
日本の音楽の礎を築いた神様のような音楽家ですね。
細野晴臣をリスペクトするアーティストは数知れず、私も今もって細野さんの音楽をこよなく愛するファンのひとりです。
最近、注目が高まっている「シティポップ」も、まさに細野晴臣が関わった楽曲が大変多くあり、それが定番となっています。
今回は、70・80年代の定番のシティポップ、特に細野晴臣が関わったシティポップの名曲を10曲セレクトします!
細野晴臣ファンであれば、必ず聴いておくべき10曲になりますよ。
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目次
「しらけちまうぜ」/小坂忠
作詞:松本隆 作曲:細野晴臣
シティポップというと洗練されたアーバンな印象がありますが、この曲は少し違う気がします。
曲感は、黄昏れ、または秋の郷愁といった感。冬っぽさも感じます。
カッコよさ、切なさの質が、いわゆる普通のシティポップとは違っていて、次元が違うカッコよさ、切なさを感じます。
みんなで楽しく聴くというより、ひとりで浸りながらじっくり聴くのがおススメです。
演奏はティンパンアレイ+矢野顕子。コーラスで山下達郎、吉田美奈子、大貫妙子。なんとも凄まじい面子です。
ちなみに桑名正博のカバーも声色が曲に合っていておススメです。
「都会」/大貫妙子
作詞・作曲:大貫妙子
編曲は坂本龍一。シティポップの定番中の定番。細野晴臣はベースで参加しています。
まず音質がとても良く、音の粒がとてもキレイに聞えてきます。
録音、ミキサー、スタジオなのかはわかりませんが、とにかく音質が素晴らしい。
そして、大貫妙子の声色は特徴的で、アンニュイでメロウ。
日曜の昼下がり、気だるさの中、ひとり浸って聴くにはピッタリなイメージです。
坂本龍一のシンセサイザーも、昔を感じさせるとても優しい音色で気持ちを和ませます。
「コバルトアワー」/荒井由実
作詞・作曲:荒井由実
編曲は、後に夫となる松任谷正隆。演奏はティンパンアレー。
細野晴臣はベースで参加しています。
めまぐるしいコード変調により、疾走感のある超絶カッコよい楽曲。
細野さんのベースの独特のうねりも、聴き応え十分です。
曲中盤の鈴木茂のギターソロは、アダルトな泣きの音色を響かせます。それでいてとてもキュンとくるソロフレーズ。
今も全く色あせず、ドライブにはピッタリの1曲です。
「私自身」/いしだあゆみ
作詞:橋本淳 作曲:細野晴臣
演奏はティンパンアレーの面々。編曲は細野晴臣。
演奏の上手が際立ちます。それぞれの楽器演奏は、大変素晴らしく、感動の一言に尽きます。
その超絶プレイの演奏に乗る、いしだあゆみのアンニュイなアルトボイス。
その声色は楽曲に全く負けておらず、歌声と演奏が見事なバランスを取っています。
そして曲中盤に入るソロシンセの音色は、絶品。
空高くまで伸び上がるほどの、キレイな音色を響かせています。
ミディアムテンポながら、ノリノリで聴けるグルーヴ感ある名曲です。
「レインボー・シー・ライン」/吉田美奈子
作詞:吉田美奈子 作曲:佐藤博
細野晴臣はベースで参加。
コード進行が、ゆらゆらと揺れているような、なんかフワフワとした曲感のミディアムチューン。
吉田美奈子の声色は、非常に特徴的で、他には類がありません。
曲感は、夜深い時間帯がピッタリきます。
吉田美奈子は、高い声も出せる素晴らしいボーカリストですが、低音部分にとても奥深さというか、心奥底にズドーンと鳴り響く感じがあります。
私は美空ひばりにも、同じ要素を感じます。
バックのシンセは、キラキラとしていて、曲中盤のブラスは、切ない音色を響かせています。
「LADY PINK PANTHER」/鈴木茂
作詞:松本隆 作曲:鈴木茂
細野晴臣は、ベースで参加。
ハワイで録音されているためか、その海辺感が出ているミディアムチューン。
砂浜で、夕焼けを眺めているイメージです。
ブレッドアンドバターの岩沢幸矢のハーモニカが、とても海辺感を想起させます。
ハーモニカのエコー感も程よく、ゆったりと時間が流れていきます。
やはり、シティポップなだけあり、独特な郷愁感を感じさせる1曲です。
「夜間飛行」/南佳孝
作詞・作曲:南佳孝
細野晴臣は、ベースで参加。編曲は坂本龍一。
気持ちよいボサノヴァのリズムに海辺の情景をイメージさせる楽曲。
トロピカルな曲に入るエレピが、耳心地よいです。
南佳孝の枯れたような、独特な声色は黄昏れと切なさと、大人を感じさせますね。
決して、気張ってもおらず、強いメッセージを発しているわけでもなく。
さりげなく、そして歌は上手い。
夜の砂浜なんかが、一番ピッタリな気がします。
「東京ラッシュ」/細野晴臣
作詞・作曲:細野晴臣
まさにYMO前夜、アルバム「はらいそ」に収録。
曲感は、多国籍で、リズムやコードも、和風でもなく洋風でもなく。
これは、細野さんオリジナルといった体です。
細野晴臣の遊び心もはいっており、サンプリングが浸透していない当時で、自身の声を上手にリズムに挿入しています。
それでいて、東京の雑踏感がとてもよくでている1曲。
多国籍であることが、雑踏感のある東京なのかもしれませんね。
シティポップには重要な、メロディーが秀逸。本当に良い曲です。
「うん、と僕は」/センチメンタル・シティ・ロマンス
作詞・作曲:中野督夫
細野晴臣がプロデュース。
知る人ぞ知るセンチメンタル・シティ・ロマンスの代表曲。
リズムに変調があり、面白い楽曲です。
そして、そこには明るい、あっけらかんとした情景が浮かびます。
気負っていない地方都市、のんびりとした田園風景。
その中で独特のグルーヴ感がうねうねと進行します。
ギターセッションに特長があり、うねりのあるギターの刻みがカッコよい名曲です。
「星くず」/久保田麻琴と夕焼け楽団
作詞・作曲:藤田洋麻
細野晴臣との共同プロデュース。
独特な、エキゾチックな雰囲気漂う、のんびりとしたナンバー。
だらだらーとした単調なリズムの中に、一種のかわいらしさと気だるさみたいなものがある楽曲。
中東諸国の、どこか砂漠の月夜みたいなイメージを想起させます。
中盤から入る、サックスと、すこしリバーブがかったボーカル。
美しいストリングスがあいまって、メロウな楽曲になっています。
↓ 吉田美奈子が関わっている楽曲プレイリストはこちら
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