山下達郎が関わっているおすすめシティポップ9曲をプレイリスト!

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日本ポップス界のレジェンド、山下達郎。

その音へのこだわりは、病的なまでに完璧を追求し、ハイセンスなメロディライン、曲感は今もなお、多くのアーティストに影響を与え続けています。
シティポップが再評価されている中、絶対に外せないアーティスト、山下達郎。
1975年のシュガーベイブのデビューアルバム「SONGS」をリリースしてからもうずいぶん時が経っています。
この間、ずっと第一線で音楽界で活躍し続ける、ということ自体がもう神なわけです。

ライブパフォーマンスも特筆すべきで、そもそも大きなドームみたいな箱ではライブをしません。
音質のこだわりと、素晴らしい演奏、巧妙な語り口。
そして、何より圧倒的な声量には驚愕します。
私は渋谷公会堂の一番後ろで、マイクをあえて外し山下達郎が歌う声量を、生で聴いたことがあります。
後ろの席でも十分に声が届いてきました。
そんなパフォーマンスもするアーティストです。

さて、前置きが長くなりましたが、今日はそんな山下達郎のプレイリストをお届けします。
必聴の全9曲です。

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目次

DOWN TOWN シュガーベイブ


1975年リリース
作詞:伊藤銀次 作曲:山下達郎

アルバム「SONGS」に収録。
誰もが知るシティポップの金字塔です。
山下達郎のギターの音色が、すこし尖っている感じが特徴的。
キュンとくる切なさがあるメロディラインなのに、なにかワクワクします。
これから起きる、ワクワクすることを楽しもうよ、というメッセージが伝わってきます。
メロウでもなく、湿ってもおらず、スッキリとしていて清々しい。
シティポップの中でも、唯一無二の名曲。
私は、いつもこの曲で元気をもらっています。
行動すれば、良いことがきっと待っているはずです。
カバーも多数存在しており、有名なのはやはりEPOのバージョンでしょう。
EPOバージョンは、アーバンな都会的なハイセンスがあって、こちらも必聴です。


愛は幻 大貫妙子


1976年リリース
作詞・作曲:大貫妙子

編曲は、山下達郎。ギターでも参加。
アルバム「Grey Skies」に収録。
山下達郎とのシュガーベイブを解散した後に、大貫妙子が出したデビューアルバムです。
シュガーベイブ時代のレパートリーであり、シュガーベイブのライブ版も存在します。
飛行機のエンジン音のイントロから始まることで、曲全体の疾走感を煽ります。
ドラムは上原裕、ベースで寺尾次郎と、ほぼシュガーベイブメンバーが演奏を担当。
そして、中野督夫(センチメンタル・シティ・ロマンス)のギターソロは泣けてくるほどの感動モノです。
そのギターにかぶさる、打楽器のような坂本龍一のピアノ。
寺尾次郎のベースは、裏で動きまくっています。
バンド楽曲として、非常に完成されたシティポップの名曲。
大貫妙子のアンニュイな声色とは裏腹に、疾走感があるノリノリになれる1曲です。


中央フリーウェイ 荒井由実


1976年リリース
作詞・作曲:荒井由実

編曲は、松任谷正隆。
山下達郎は、コーラスで参加。
ユーミンの実家が、八王子であることは有名な話です。
恋人である松任谷正隆が彼女を乗せ、中央自動車道を何度も往復したのでしょう。
このアルバムをリリース後、二人は結婚し松任谷由美となります。
松任谷正隆のフェンダーローズは最高で、特筆すべきはリーランド・スカラーのベース。
ベースのうねりの音色が最高です。
本曲はベースが軸になっているといっても過言ではなく、素晴らしいベースプレイが堪能できます。
曲全体は音質がとてもよく、それぞれの楽器の音色の粒がキラキラしています。
そして、松任谷正隆の貴族的で優雅なハイセンスは、相変わらずお洒落。
松原正樹と鈴木茂のダブルギターも聴き応え十分です。
今もなお、ドライブミュージックNo1は不動で、この曲です。


バイバイジェット いしだあゆみ&ティン・パン・アレー・ファミリー


1977年リリース
作詞:橋本淳 作曲:細野晴臣

コーラスで、山下達郎と吉田美奈子が参加。
演奏はティン・パン・アレーで、錚々たるメンバーによる楽曲です。
収録アルバムの「アワー・コネクション」は音楽通の方からは、シティポップの名盤と言われています。
薄めのギターカッティングと、ストリングスが特徴的。
ギターが薄めに入ることで、うら悲しい哀愁感を感じさせます。
そこに随所随所で入る、伸びやかなストリングス。
いしだあゆみのボーカルはアンニュイで、語るような歌声は、曲調に見事にマッチしています。
そして、何よりも素晴らしいのはコーラスです。
エコーのかかり具合が絶妙で、曲調によいリズムを作っています。
情景は、秋から冬の感じ。
決して絶望的な悲しさではなく、そこにあるのは哀愁です。
大人の哀愁を感じさせる、シティポップです。


Town 吉田美奈子


1981年リリース
作詞・作曲:吉田美奈子

アルバム「MONSTERS IN TOWN」に収録。
山下達郎は、ストリングスとブラスホーンのアレンジを担当。
岡沢章のベースは圧巻で、スラップを織り交ぜた超絶プレイは、グルーヴ出まくりです。
ブラスは、6人編成の厚めなものになっており、曲調を更にファンキーでグルーヴィーなものにしています。
そして、吉田美奈子の歌声は、独特でソウルフル。
声量がパワフルで、高い声だけでなく、低音にも重圧が感じられるボーカル。
アップテンポで、グルーヴィなシティポップ。
Aメロからグルーヴ感が盛り上がり、サビで一気に急降下するような、上げ下げ激しい曲調は何度聴いても飽きがきません。
とにかく、ムチャクチャカッコよいシティポップです。


プラスティック・ラヴ 竹内まりや


1984年リリース
作詞・作曲:竹内まりや

編曲は、山下達郎。ギターでも参加しています。
山下達郎は自身でもカバーしており、アルバム「JOY」で、山下達郎のボーカルバージョンを聴くことができます。
そちらはアップテンポで、アレンジはほぼ同じですが、一聴の価値ありです。
シティポップがいま再評価されている中、その再燃ブームのきっかけにもなった楽曲。
ミドルテンポながら、リズムには緩急があって、ブレイクの入り方や、サビ前のリズム変化、ドラムのアタックなど決して単調ではなく飽きがきません。
そして、特筆すべきは、その素晴らしいメロディ。
竹内まりやの歌声は透き通っていて、すこーしリバーブがかったような感じ。
その声色は透明感があって、聴く人の胸をキュンと切ない気持ちにさせます。
中盤のギターソロは、ほぼエフェクトがなく、ストレートな音色を響かせます。
これは、山下達郎の特徴的なギターアレンジです。
情景は、歌詞通りで夜更けの高速。
ハイウェイをドライブするには、ピッタリはまる絶品の1曲です。


バイブレイション 笠井紀美子


1977年リリース
作詞:安井かずみ 作曲:山下達郎

作曲は山下達郎。
ジャズシンガー笠井紀美子による、ソウルフルでファンキーな1曲。
この曲は本来、山下達郎がリンダ・キャリエールという、アメリカのアーティストへ提供した楽曲です。
しかし、このリンダ版はリリースされずお蔵入りになっています。
ちなみにリンダ版は、村上ポンタ秀一のドラムが際立つ、山下達郎っぽいシティポップになっており、そちらもおすすめです。
そしてまた、山下達郎は、本曲を曲名「LOVE CELEBRATION」として、セルフカバーもしています。
さて、笠井バーションです。
こちらは、よりファンク色が濃い仕上がりに思えます。
ジャズシンガーならでは、笠井紀美子の声色はセクシーで艶やかです。
曲序盤から、岡沢章のスラップベースが、ウネウネとカッコよく入ります。
終始、ベースが全体を引っ張っていく中で、ファンキーなギターはエフェクトしまくり、まるで効果音のようです。
情景は、グルーヴィなお洒落な夜といった感じ。
中盤のサックスソロで、曲調が一瞬だけガラリと、夕焼けっぽい感じに変わるところがあるのも一聴です。


Paper Doll 山下達郎


1978年リリース
作詞・作曲:山下達郎

山下達郎3作目「GO AHEAD!」に収録。
キーボードに坂本龍一、コーラスに吉田美奈子、ドラムはシュガーベイブの上原裕と一流プレーヤの演奏です。
そしてギターは、山下達郎自身で担当しています。
山下達郎のカッティングは、「SPARKLE」と同様、素晴らしくカッコ良くて、耳に残るフレーズ。
そのギター音色は、尖っておらずハーモニック。
合間に坂本龍一のアナログシンセが、微妙に音色を変化しながら、ギャンギャンと小気味よく鳴り響きます。
特筆すべきは、曲中盤のコーラスの入り方。
コーラスは山下達郎、吉田美奈子のゴールデンコンビによるもの。
独特なリズムの曲調が続いた後、迫力あるコーラスがいきなり一気に全面で入ってきます。
そのコーラス後、山下達郎のギターソロも素晴らしい。
このギターソロは迫力の早弾きみたいなものではなく、ウネウネ、ウネウネと動き回るところにカッコ良さがあります。
ちなみに本曲は、ライブテイクも存在しており、「IT’S A POPPIN’ TIME」で聴くことができます。
そちらも名演のセッションで絶対に聴くべきテイクです。


GOODIES EPO


1980年リリース
作詞・作曲:EPO

編曲は山下達郎。
山下達郎の手により、お洒落でハイセンスなシティポップに仕上がっています。
セカンドアルバム「GOODIES」に収録。
EPOはとてもアーバンで、洗練さを感じさせる80年代を代表する女性シンガー。
その声色は、胸をキュンとさせ、切なさを感じさせます。
EPOは、シュガーベイブのカバーを何曲かしていますが、オリジナルに負けることなく自身の曲にしっかり仕上げています。
それも、EPOが持つこのアーバンな雰囲気がマッチして、そうさせるのだと思います。
都会的ではあるが、情景は雨、しっとり感があります。
華やかなストリングスと、きらびやかなコーラスが特徴の1曲。
切ないバラード調のシティポップ。
しんみり、それでいて都会的。
なかなか稀有なアーティストです。

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