最近は、ディスコミュージックを聴く機会が、めっきり減りました。
世相を反映してか、みんなで盛り上がる、アゲアゲな気分になりたい、というようなシチュエーションが、減ったからかもしれません。
かつて、ディスコブームの時には、みんな夜な夜な何かを求めて、街に繰り出していました。
要するに、元気だったわけですね。
そんな夜には必需な、ノリノリで華やかなディスコミュージック。
今聴いても、メロディアスでキラキラしてるサウンドは、気持ちを高揚させることに変わりはありません。
かつてのように、みんなで聴く機会は減りましたが、一人聴くでも名曲は名曲です。
今回は、そんな美麗で、秀逸なディスコサウンドを独断で12曲セレクトしました。
一人でも、じっくり堪能できる名曲ばかりなので、是非プレイリストに加えてみてください。
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目次
- Last Dance ドナ・サマー
- I know you, I Live you チャカ・カーン
- Ain’t No Mountain High Enough インナー・ライフ feat. ジョセリン・ブラウン
- Ten Percent ダブル・エクスポージャー
- Goin’ Up In Smoke エディ・ケンドリックス
- Love Hangover ダイアナ・ロス
- Bad Luck ハロルド・メルヴィン&ザ・ブルーノーツ
- Never Can Say Goodbye グロリア・ゲイナー
- Double Cross ファースト・チョイス
- Rescue Me テイスト・オブ・ハニー
- Shake It Up Tonight シェリル・リン
- It Must Be Love アルトン・マクレイン&デスティニー
Last Dance ドナ・サマー
1978年リリース
ディスコクイーンと称される、ドナ・サマー。
なんと、グラミー賞を5回も受賞している、実力派のトップ・ディーバです。
スローテンポから入るイントロは、フルートとストリングスが絶妙で、ツリーチャイムのキラキラ感は夕暮れな感じです。
きらびやかなのに、なんか切ない。
イントロの後は、夕暮れ感が夜感に変わり、一気にアップテンポのディスコサウンドに昇華します。
ドナ・サマーの歌声は、言うまでもなく、どこまでも伸びやかで、超絶ソウルフル。
そして、ストリングスと、ブラスの厚みのある豪奢なオーケストレーション。
ニューヨークの摩天楼的な曲感で、豪華なのにキュンとくるダンスミュージックです。
I know you, I Live you チャカ・カーン
1981年リリース
邦題は「あなたに夢中」。
センスのある邦題です。
ただ、キュートな題名とは裏腹に、曲自体はパワフルでソウルフル。
このパワフルさで、「夢中」となると勢いあり過ぎです。。
ドラミングが特徴的で、独特のリズムを刻みます。
チャカ・カーンの歌声は、もう人の声を超越して、楽器レベル。
サビ前から、声にリバーブがかかり、本人が被せるコーラスもまさに楽器レベル。
ブレイク後に被さるコーラスは、メインボーカルと掛け合いになっていて、チャカ・カーンの歌声がいかに超越レベルなのかが実感できます。
私がチャカ・カーンで最も好きなのは「And The Melody Still Lingers On」という楽曲で、こちらも、是非おすすめ。
声が、勿論楽器レベルで人の声を超越しています。
Ain’t No Mountain High Enough インナー・ライフ feat. ジョセリン・ブラウン
1981年リリース
原曲は、マーヴィン・ゲイ。
バートナーである、タミー・テレルとの合作です。
有名なこの曲は、何人ものアーティストがカバーをしています。
カバーで有名なのは、ダイアナ・ロス。
さて、本曲のボーカルは、ジョセリン・ブラウンです。
ハウスミュージックや、アシッドジャズあたりを聴いていた人であれば、名前は耳にしたことがあるボーカリストかもしれません。
有名なボーカリストで、様々な楽曲でフューチャーされています。
その歌声の、パワフルさに特徴があります。
私は詳しくありませんが、”ゴスペル”的な底力みたいな強い強い声色です。
曲はイントロ終わりから、ティンパニを合図に一気に疾走感が漲る、素晴らしい名曲。
勿論、ノリに乗れるディスコミュージックです。
Ten Percent ダブル・エクスポージャー
1976年リリース
私は、かつてハウスミュージックに傾倒していた時期がありますが、当時ハウスにおいても、この「Ten Percent」がサンプリングネタとして、よくクラブでかかっていたのを覚えています。
一般の方というより、業界の人からすれば定番中の定番曲。
曲調は、最初からずっと走り続けている印象。
アップテンポのノリの良いディスコミュージック。
コーラスが、サビパートのような曲作りで、このサビコーラスは終始、随所に挿入されます。
このサビパートのコーラスが、サンプリングネタとしては有名です。
ものすごい古い曲ですが、このコーラスパートは全く色褪せず、何度もリフレインする名フレーズだと思います。
Goin’ Up In Smoke エディ・ケンドリックス
1976年リリース
TEN CITYがカバーしているのと、マライヤ・キャリーがサンプリングしているものが有名です。
ハウスミュージックに傾倒していた時期に、TEN CITYのカバーで、私はこの曲を知りました。
その元ネタ原曲です。
エディ・ケンドリックスの特徴は、そのファルセットボイスでしょう。
曲調に、そのファルセットボイスは、見事にマッチしています。
ギターの音色が多様で、当時のアナログな生音も魅力。
そして、ベースはこれでもかというほどに、動き回っています。
反復されるサビは、「Ten Percent」と同様で耳にこびりつくフレーズ。
踊りにはこのサビパートの反復が、リフレインして高揚を生みます。
Love Hangover ダイアナ・ロス
1976年リリース
この曲も、非常に沢山のサンプリング、カバーがされている名曲。
サンプリングされるフレーズは、ギターリフ。
イントロはスローテンポで、ダイアナ・ロスの甘くて艶やかな声色が素敵です。
シンセではなく、ピアノを使っているのも新鮮。
イントロの終わりを刻む、ハイハットの音色がチキチキと、これも今聴いても格好良い音作りです。
そして、有名なギターリフの反復が始まります。
このギターリフとコーラスだけで、高揚して踊れるほど、耳に残る素晴らしいフレーズ。
このギターリフは、脳内をトランスに刺激します。
この曲もとても古い曲にも関わらず、今もなお色褪せない名曲です。
Bad Luck ハロルド・メルヴィン&ザ・ブルーノーツ
1975年リリース
曲としては一見単調な曲作りの感がある中、Aメロの疾走感が私は大好きです。
裏で刻まれるギターカッティングと、挟む程度でシャウトするボーカルの感じが素晴らしいバランス。
私は、特にこのAメロパートがものすごくお気に入りです。
ハウス好きの私的にはこのグルーヴィなAメロを反復して、ずっと聴いていたい。
そんな思いにかられる秀逸な1曲。
ハウスミュージックの元となる1曲、と言われているのも頷けます。
Never Can Say Goodbye グロリア・ゲイナー
1975年リリース
原曲は、ジャクソン5。
こちらグロリア・ゲイナー版は、ノリノリになれるディスコサウンドの仕上げになっています。
華やかなオープニングからキラキラ感が炸裂で、元気がでてきます。
サビを反復する手法は、曲感を盛り上げていくに奏功しています。
反復させるための工夫として、サビからサビへ繋げるのに特徴的なコーラスフレーズを挿入したり、コーラスを段階的に重ねていくといった、その盛り上げるための作風は、後にJポップにも影響を与えています。
懐かしいところでは、モーニング娘のアゲアゲ感は、まさにこの「Never Can Say Goodbye」のサビを反復する手法を取り入れています。
グロリア・ゲイナーのエコーのかかったボーカルは、艶があってキラキラ感があり、豪華で壮大な曲感の、ダンスミュージックの定番。
Double Cross ファースト・チョイス
1979年リリース
グルーヴ感のあるスラップベースが、とにかく格好良い。
前面に押し出してくるベースで、ノリノリになれる楽曲。
録音がよくて、音質がクリア。
なのでそれぞれの楽器の音色が、よく聴こえます。
ストリングス、ブラスの入れ方も絶妙で、そこまで厚くはなく、ギター、キーボードもうっすらと丁度良いボリュームで挿入されます。
ただあくまでも、主役はベースとボーカル。
音のバランスが良いので、大音量で聴けます。
サビがメインボーカルでなく、コーラスなのも特徴的。
このグルーヴ感あるベースが、脳内をトランスに刺激します。
ディスコミュージックとは言え、ハウス的でもあり。R&B的でもあり、一つのカテゴリに収まりきらない名曲です。
Rescue Me テイスト・オブ・ハニー
1980年リリース
女性デュオのテイスト・オブ・ハニー。
純粋に圧倒的に良い曲。
メロディが秀逸で、本当に良い曲です。
イントロのギターエフェクトは、柔らかくて耳触りが大変よい。
その後に続く、格好良い有名なギターリフ。
様々なギター奏法を駆使していて、格好良すぎです。
その反復するギターリフに、リズムに緩急をピシピシつけるブラスの刻み。
歯切れのよいリズムに乗る、柔らかなシンセが本当に素晴らしい。
そして、テイスト・オブ・ハニーの歌声は、甘くてしっとりとしています。
色々な音色と奏法が混じり合い、曲感に深夜的な情感が湧く、ダンスミュージックの定番。
Shake It Up Tonight シェリル・リン
1981年リリース
ダンスミュージックには欠かせない、実力派ディーバ、シェリル・リン。
声に、ものすごい張りがあるというか、通るというか、平坦なキーでも、すごい耳に入ってくる歌声です。
プロデュースは、あのゴースト・バスターズで有名な、レイ・パーカーJr。
そして、ベースはスラップの大御所、マーカス・ミラーです。
本曲ではお得意のスラップはないのですが、指でバンバン弦を弾いてるのが、よくわかります。
なので、楽曲としてはR&B寄りで、ソウルフルな仕立て。
単にノリがよいに留まらず、グルーヴ感もりもりのディスコサウンドに仕上がっています。
レイ・パーカーJrという人は、曲作りがお洒落で洗練されています。
ディスコミュージックの枠を超えた名曲です。
It Must Be Love アルトン・マクレイン&デスティニー
1979年リリース
邦題は、「恋のささやき」。
女性3人編成のボーカルグループです。
音がキラキラしていて、これぞディスコサウンドという曲感。
伸びのある高音が、特徴的なメインボーカルと、優しいハーモニックなコーラス。
そして、特筆なのはギター。
多様なギターの音色を使っていて、まるで効果音のよう。
格好良くて、純粋にノリノリになれます。
夜の街に繰り出していくのにもってこいの、ディスコナンバー。
夜の街には、恋のささやきがたくさんあって、キュンとくるわけです。
いかがでしたでしょうか。
いずれの曲も、ずいぶん昔に作られたにも関わらず、全く色褪せない。
音も、非常によい曲ばかりです。
プレイリストを考えると、まだ新たな発見も生まれてきます。
名曲は、何年経ても名曲たる所以ですね。
なので、また、独断でセレクトしてみます♫
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